FAYROUZ - ファイル―ズ
レバノンの「アラブの歌姫」8年振りのアルバム。デビューが1949年,75歳のファイル―ズのアラブ歌謡に胸がドキドキしております。レバノンの首都ベイルートは1975年に勃発した内戦まで「中東のパリ」と呼ばれていたそうだ。現在もキリスト教徒が人口の40%を占める。したがってレバノンの音楽は西欧文化を介して日本人の耳にも馴染みが良い。半分聴きなれたメロディーなのだ。(良くも悪くもであるが、、) 僕が昔,英国に住んでいた時,当時この国の食事は美味しくないという評判があったのだが,よくレバノン料理屋の御世話になった。なかなか美味しかった。フランスとの関係が深いこともあるが,そもそもワインは古代オリエントが発祥の地である。うちの近所にもレバノン・レストランがあった。レバノン系でブラジル生まれのカルロス・ゴーン氏がよく来ていたが,実は奥さんのリタさんがオーナーだった。一時期は3店舗まで増えたのだが今は閉店している。ベリーダンスのショ―なども演ったそうである。残念だ、、。僕が何をボソボソ書いているかと言うと,要するにレバノンの音楽、料理は僕にとって受け入れやすい。まあ,ファイル―ズをして総てのレバノン音楽を語ることはできないが、、、。このアルバムはアラブ歌謡入門編として,そして名盤としてポピュラーミュージック愛好家にお薦めできます。シャンソンあり,ジャズあり,アラブ・ボッサ・ノーヴァまであるんだから、、、。(PS:ブラジルにはレバノンの人口の2倍近いレバノン系のブラジル人がいるそうです。)
by koyonagamura
| 2011-06-11 11:39
| 2011アルバム紹介2011年