
ニューヨーク生まれのジョージア育ち、幼い時から両親がターンテーブルにのせていたジョニ・ミッチェル、ジャニスを聞いて育ち、10代で地元南部のステージに立って歌っているところをブルーノートに認められたそうである。世のお母さん、お父さん!やっぱりレコードは捨てないで子供の為に、とっといた方が良いですよ。さて、このアルバムは、コリーヌ・ベイリー・レイ、ジェームス・ブラントのジミー・ホガースがプロデュースを担当、ロンドンで録音された。ポップ・ミュージックの開拓に精を出すブルーノートが太鼓判を押す、まさしく大型新人のデヴューCDである。声がでかくて思い切りのよい歌いっぷりが好印象だ。そして、メロディは何時か何処かで聞いたことのある70年代風なのであるが、(カヴァー曲だと思ったらオリジナルだったりするのであるが。)しかし、そんなことは彼女の新人らしい歌いっぷりと、ちょっと大袈裟とも感じるバックのオーケストレーションでぶっ飛んでしまって、2009年の快作に仕上がっている。演奏は違うけどダイアンバーチに似た懐古的メロディが魅力だ。ジミー・ホガースが凄くって、オーケストラが贅沢で、じゃ~クリスティナ・トレイン自身は如何なものか?声量だけ???という心配もあるが、まあ、彼女、ブルーノートがプッシュすりゃ、そこそこ上を行ける実力と思う。ともかく、耳に馴染んだ懐かしのポップ・メロディはラジオ向きです。聴きやすいアルバムです。(それにしても、このCDジャケ、ヒラリー・コールのニューアルバムと、何処が違うんだい!カメラの角度が10度違っただけじゃん!)