CARADEFUEGO
一人でCDを聞いたり、試聴したりしている時に感じる音と、ふと、偶然に街で同じ音楽が流れているのを耳にする音と違う印象を持つことが多い。このCDを一生懸命に聞いていても特に目新しさがないのであるが、外出先で公共のスピーカーから聞くと、お洒落で精錬されていると感じてしまう。そして、そういう音楽はラジオに向いていると思う。これは、スペインのバンド、カラデフエゴ(英語名 Face of fire)の2ndアルバムです。男2人、そして紅一点の女性ヴォーカリストMaria rayo の奏でるエレクトリック・ボッサは、星の数ある同種の音楽の中でも一目おける内容、肩の力が、スーっと抜けていて、でも、程良くポップなヨーロピアンなボッサ・ノヴァ、ラテン・ミュージックです。すでに彼女のコンポーザーとしての才能はヨーロッパで認められているようでスペインでは2009年・女性実業家アワードを受賞しております。このアルバムジャケットの不細工な似顔絵も、ある意味で彼女の自信がみなぎっているデザインであると言えます。まあ、実際この手のアルバムは実に多く制作されているのですが、イタリア IRMAからリリースされた「Let me live happy」は、確かに都会のお洒落なラテン好きをハッピーにしてくれる音なのではないでしょうか? 紙一重の違いの快作??
by koyonagamura
| 2009-10-30 21:01
| 09年CD (A~I)