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SHONAN BEACH FM -NAGAMURA KOYO 長村光洋

湘南カチート 水曜23時 JUKEBOX 金曜17時 N盤アワー 月曜23時 のブログです。
父 レスター パンコーストの「 真夏の夜のJAZZ 」
「夏フェスの思い出、、、」
2008年7月24日

1966年の夏の夜でした。
私の家はフロリダ州マイアミのココナッツグローヴという海辺の小さな町にありました。
当時は芸術家が多く住み、その開放的で自由な環境は、後に「ココナッツグローヴ」
という有名なフリー・フォークソングを生みました。孔雀の群れが小道を歩いていたり、
運河にはマナティの親子が回遊に訪れたり、町ではアメリカンポップスに混じって
カリブ音楽、ソウル、そしてビートルズが流れていました。

その日は午後から母がチーズやワイン、パンを買いこみ、我家の庭先につないである
小さなボートに積んでいました。 これから何処にピクニックに出かけるのか、
当時6歳だった私は興味半分に両親を見物していました。
「こんな気持ちいい夏の日だから、みんなでボートに乗って海へ出れば何処に
行ったって楽しいに決まってる。」
夕方になって、いよいよ父母と私そして妹はキー・ビスケーンからマイアミ・マリーナ
へと出航しました。雄大な海へとボートは邁進します。
夕陽と共にピーチカラーに染まった空と海、時が経つにつれ空は淡い藍色にかわって
雲が衰えた影を海に落とします。
マリーナには大勢の人たちが集まっているのが見えました。
ステージライトが輝くと、周りにいるボートのエンジンが次々に停止していきます。
一瞬の観衆のざわめきと、静寂、そして、しばらくすると今まで聞いたことのない
軽快な旋律が私の耳に流れてきました。  あっという間に、この音楽が大きな海を
包み、波に揺られるボートは、まるでリズムにあわせてダンスをしているようでした。
ボートにいても、ここに集まった人たちがみんな平和で、幸せであることを感じまた。
その夜、演奏は空が濃紺に染まるまで続きました。

この音楽がデイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイヴ」というという曲であることを
ずっと後で知りました。アーティストだった父は2003年に72歳で他界しましたが
彼が生涯をとおして好んで聴いたミュージシャンの一人です。
私は、子供の頃に父に連れて行ってもらった、この風景と音楽、ボートトリップ
を一生忘れません。 
ニューポートのJAZZフェスほど有名ではありませんが、
これが私の「真夏の夜のジャズ」です。
by koyonagamura | 2008-12-07 07:00 | 日記 2007-2009
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