2011 ラジオ・レコード大賞 (その2)
2011年・インターナショナル女性ヴォーカルアルバム
モール・カーバシの2枚目のアルバム「Doughter of spring」彼女はイスラエル生まれ,ロンドンを活動拠点とする異国情緒溢れる歌手である。一言では説明できない彼女の音楽とは,そのままユダヤの歴史,文化を言い表すものである。セファルデムと呼ばれるユダヤ系の人々は15世紀スペインの異端審問制度により追放されるまでカステーリャ地方にコミュニティを作りLadinoという主にスペイン語とヘブライ語,アラブ語の混合した言語を話していた。スペインから追放された後(改宗により留まった者もいたが,)はポルトガル,モロッコ,イスタンブールへと移動し大西洋世界,新大陸で砂糖貿易に進出したり,当時のオスマン帝国を経済的に支え成功した者も多かった。彼らが西ヨーロッパに戻ってきたのは16~17世紀で重商主義政策のもとロンドン,ボルドー,そして最大のコミュニティはアムステルダムに再建された。彼女の歌は民族音楽的であるものの,幅広い地域の影響を受けているように感じるのは,そんな歴史的なバック・グラウンドのせいかもしれない。このアルバムでは神を讃える宗教的な音楽をベースに,彼女のような年頃の女の子が経験してきた日常を歌っており,適度なポップ感が心地よい。このCD聴いてると、何か、人類みな姉妹って感じがするんだけど21正規も平和は遠い。
最優秀女性POPヴォーカル
今年35歳になりましたネリーナ・パロットの4枚目のアルバムなんですが、、大変良く書けたPOPソングです。彼女はアメリカでは売れていないようで、今作は英国でアルバム・チャート31位を記録、過去の作品も大した成功に至っておりません。このPOPさからいって、もっと人気が出てしかるべき、次のアルバムに期待しつつスターライト大賞をあげちゃいましょう。
最優秀女性ロックアルバムセイント・ヴィンセントの三枚目のアルバム、新人だと勘違いしていた、、、ということはファーストもセカンドも全然、気にしておりませんでした。この三枚目、SSWであり、バンドであり、ロックであり、西洋音楽の深い歴史を感じさせる調べがあり,時にチープで俗っぽかったりもして、そして限りなく美しいのだ。こんなに中毒症状のあるCDは久しぶりです。2012年1月なんと来日予定。こんなにステージ観てみたいなぁ~聴いてみたいなぁ~と思わせるアーティストも久しぶり。ラジオをお聴きの皆様も是非中毒になっていただきたいです。繊細な割にステージで生えそうな曲作りもロックで嬉しい。
モール・カーバシの2枚目のアルバム「Doughter of spring」彼女はイスラエル生まれ,ロンドンを活動拠点とする異国情緒溢れる歌手である。一言では説明できない彼女の音楽とは,そのままユダヤの歴史,文化を言い表すものである。セファルデムと呼ばれるユダヤ系の人々は15世紀スペインの異端審問制度により追放されるまでカステーリャ地方にコミュニティを作りLadinoという主にスペイン語とヘブライ語,アラブ語の混合した言語を話していた。スペインから追放された後(改宗により留まった者もいたが,)はポルトガル,モロッコ,イスタンブールへと移動し大西洋世界,新大陸で砂糖貿易に進出したり,当時のオスマン帝国を経済的に支え成功した者も多かった。彼らが西ヨーロッパに戻ってきたのは16~17世紀で重商主義政策のもとロンドン,ボルドー,そして最大のコミュニティはアムステルダムに再建された。彼女の歌は民族音楽的であるものの,幅広い地域の影響を受けているように感じるのは,そんな歴史的なバック・グラウンドのせいかもしれない。このアルバムでは神を讃える宗教的な音楽をベースに,彼女のような年頃の女の子が経験してきた日常を歌っており,適度なポップ感が心地よい。このCD聴いてると、何か、人類みな姉妹って感じがするんだけど21正規も平和は遠い。
最優秀女性POPヴォーカル
今年35歳になりましたネリーナ・パロットの4枚目のアルバムなんですが、、大変良く書けたPOPソングです。彼女はアメリカでは売れていないようで、今作は英国でアルバム・チャート31位を記録、過去の作品も大した成功に至っておりません。このPOPさからいって、もっと人気が出てしかるべき、次のアルバムに期待しつつスターライト大賞をあげちゃいましょう。
最優秀女性ロックアルバムセイント・ヴィンセントの三枚目のアルバム、新人だと勘違いしていた、、、ということはファーストもセカンドも全然、気にしておりませんでした。この三枚目、SSWであり、バンドであり、ロックであり、西洋音楽の深い歴史を感じさせる調べがあり,時にチープで俗っぽかったりもして、そして限りなく美しいのだ。こんなに中毒症状のあるCDは久しぶりです。2012年1月なんと来日予定。こんなにステージ観てみたいなぁ~聴いてみたいなぁ~と思わせるアーティストも久しぶり。ラジオをお聴きの皆様も是非中毒になっていただきたいです。繊細な割にステージで生えそうな曲作りもロックで嬉しい。
by koyonagamura
| 2012-01-08 21:55
| ラジオ・レコード大賞