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SHONAN BEACH FM -NAGAMURA KOYO 長村光洋

湘南カチート 水曜23時 JUKEBOX 金曜17時 N盤アワー 月曜23時 のブログです。
湘南サウンド
明治の初め日本に海水浴場が作られて以来、湘南には近代的かつ個性的文化が
築かれてきた。高級海浜保養地というブランドを作り、戦後50年代には
「太陽の季節」がここに始まった。音楽の世界では横浜・横須賀のビッグ・バンド
からクールなウェストコースト・ジャズへ。60年代にはいるとポップスと湘南の海、
若者との運命的な出遭いが起こった。胸をキュンッと絞めつける海のメロディがここに
産声をあげる。茅ヶ崎育ちの加山 雄三、彼の大学の後輩にあたるワイルド・ワンズが
湘南サウンドのイメージを確立した。70年代にはサザンがこの流れを継承する。
キマグレンは数年前から逗子の海の家で音霊シー・スタジオを運営し地元ライヴを開催
している。ビーチ・サウンドが帰ってきた感がある。さて本題だが、それでは21世紀の
「湘南サウンド」とは何であろうか?最近は「誠にこれは湘南でございます。」という
ヒット曲が少ないのでイメージが希薄になりつつある。実は湘南文化から生まれる地場の
大衆音楽が続かない限り、このカテゴリーには大した意味がないのかもしれない?。
ラジオ局の選曲で湘南のイメージを創り続けることは大変な作業だ。地球の反対側で
ボッサ・ノーヴァを歌ったり西海岸でAORを演奏した海外のアーティスト達は、決して
湘南の街を想い描いて音楽を作ったわけではない。そう考えると、この作業は一方的な
片思いなのかもしれない?と思うことがある。そんな心の隙間を埋めてくれるのは、
やはりスタジオから眺める海だ。世界中の人間が眺める海の景色と感動は心の中で
結ばれているから。僕たちは違う国、違う島に住んでいるが海はつながっている。
そして今日も遠い異国の地に流れる音の調はそよ風に乗って湘南の砂浜に届く。
この雄大な海と景色がある限り「湘南サウンド」は色を変え形を変えながら続いていく
ことだろう。そして願わくは、いつか湘南発のビーチ・サウンドが世界に広がっていく
ことを夢見て、今日も放送をしているのです。
by koyonagamura | 2011-09-23 17:06 | 日記2010-2011
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by koyonagamura
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