CARO EMERALD
アムステルダムで歌う1981年生まれのオランダ人・ジァズ・シンガー。昨年リリースしたファースト・シングルの「BACK IT UP」が本国で大ヒットした。この曲はオランダのFM局「3FM」において2009年最も多くOn AIR され,本年度の5月,自国ミュージック・アワードの一つを受賞している。 彼女に幸運が訪れたのは2007年のことである。実はこの「BACK IT UP」はカナダのシンガー・ソング・ライター,Vince Degiorno が日本のポップ・歌手のために作った楽曲だったのだが,デモを作る段階で予定していた歌手がキャンセルになる事故が起きた。そこで,オランダのプロデューサーであるDavid Schreurs と Jan Van Wieringen を通じてカロに電話がかかったそうだ。その時,彼女は Les Elles という6人編成のコーラス・グループの1人だった。彼女はデモ制作の仕事で歌った,この曲が気にいったそうで,翌2008年,地元のテレビ番組に出演した際に,この曲を選んだ。地元オランダにおいて,まったく知られていなかった「GIVE IT UP」は,この日を境に2009年のメガ・ヒットへと大変身を遂げていく。そして彼女の1st アルバム「Deleted scenes from the cutting room floor」へと話が進んでいくのである。 じゃ~この「Give it up」を歌った日本人って誰なの?いるの?という話になるが,僕は知らない。それは,さておき,この話が言わんとしていることは,運によって左右させられるのは人間だけじゃないということだ。歌も音楽も同じである。もし,彼女がテレビで,この曲を選らばなかったら,未だに誰も知らなかったはずである。そういう名曲ってあるよね、、。
最後になるが,40~50年代のJazz・ヴォーカルのエッセンスを取り入れた今風のクラブ・
Jazz アルバムである。この程度のアレンジは過去にも多くあったが「これでもかっ!」と原曲をいじりまくるクラブものほど,コウルサクもなく,落ち着いて聴ける。キャッチ―なメロディーが並んでいる、イイ雰囲気のお洒落な佳作だと思う。
最後になるが,40~50年代のJazz・ヴォーカルのエッセンスを取り入れた今風のクラブ・
Jazz アルバムである。この程度のアレンジは過去にも多くあったが「これでもかっ!」と原曲をいじりまくるクラブものほど,コウルサクもなく,落ち着いて聴ける。キャッチ―なメロディーが並んでいる、イイ雰囲気のお洒落な佳作だと思う。
by koyonagamura
| 2010-06-02 12:07
| 2010アルバム紹介4-6月