remi nicole
「まだ、言ってんの?」って感じだが、レミ・二コールのデヴューアルバムは新人として最高の音楽だった。あんまり良くできているんでプロデューサーが頑張りすぎたと不安になる位、良い出来だったが、彼女の若さとキャラと才能に溢れていた。こんな傑作を何故?日本の若者に紹介しないのか?日本盤のリリースを祈っていたら、時は過ぎ2ndアルバムが出てしまった。デヴューアルバムと2ndとの違い、制作過程におけるプレッシャーは、よく話題になる。最近は2ndを作れずに消えてしまう若い演奏家も多いので、まずは彼女が今作を仕上げることが出来たことを喜びたい。 さて、前作の漫画で描かれた「脳ミソ」、ポップでチープなインド感覚のジャケと比較して、今回のジャケは万人ウケを狙った彼女のピンナップ、「売る気、満々」じゃありませんか?この感覚は音にも表れていて、売れ線の50年代流行歌的アレンジが良くも悪くも光ってます。ただ、これが魅力なのか知りませんが、いかにも「かったるそうな」歌い方が増幅されていて、彼女の魅力だと思っていたイケイケ・ロッケンロールは薄らいでいます。ポスト・エイミー・ワインハウスをやらせたんだけど、まだ若いし、酒中毒もヤバいし、だから気だるく歌わせたら、こんな感じになっちゃいました、、、みたいな感じ。英アイランド・レーベルは今年50周年を迎えて、業界が様変わりする中、猛烈に社内改革が進んでいるのでしょうか?ミュージシャンまで喰ってんじゃないの?(普通の話か?)と心配になる、落ち着いた出来です。僕は、彼女がもしインタヴューで「今作はもっと自分の内面的なことを表現したかったの、、。」とか「最近、 50年代の音楽に興味があるから、、、。」なんて言っていたとしたら、「そうじゃネーダロ~~!」と注意したい。2ndはデヴューのコンセプトに従って、でも、それ以上に良いメロディーに集中して、変わるのは3rdからにしなさい。(アークティック・モンキーズを見ろ!ジェットやパニック・アット・ザ・ディスコ、マイケミだって、かなりリスクしょって変わったんだぞ!予算のケタが違うんで、売れなかったら大変だっただろうけど、、、) それがPOPの生きる道じゃありませんか?
ただし、音楽業界は僕の思いとは逆に動くことが多いので、これで彼女が更に飛躍することもあるのです、、。とにかく、まだ彼女を知らない日本の若者には(オジサンも)一度、聴いていただきたいレミ・二コールなのであります。 まだまだ、行ける!!!頑張れ~~!
ただし、音楽業界は僕の思いとは逆に動くことが多いので、これで彼女が更に飛躍することもあるのです、、。とにかく、まだ彼女を知らない日本の若者には(オジサンも)一度、聴いていただきたいレミ・二コールなのであります。 まだまだ、行ける!!!頑張れ~~!
by koyonagamura
| 2009-09-25 07:27
| 09年CD (R~Z)