ZAP MAMA
ザップ・ママは1990年ザイール出身、ベルギー育ちののマリー・ドヌールを中心に結成されたコーラス・グループだ。20年も前にリリースされたアルバム、ピグミーの伝統音楽「ポリフォニックス・コーラス」に根ざしたコーラス・ワークが今でもエリカ・バトゥ等、多くのミュージシャンに影響を与えている。その後、マリーさんのソロ・ユニットの様になりましたが、前作「supermoon」から2年振りのニューアルバム「ReCreation」が手元にあるということは、マリーさん頑張ってるね!ということでしょう。それに、何故だか知らないけど、僕は必ず「ザップ・ママ」聴いちゃうのです。趣味が良いし、アルバム全体通して上品なユーモアがあると思う。このアルバムでも「パローレ、パローレ」あたりからニヤニヤ笑いが込み上げてくる。「パローレ~」は元々イタリアの「ミーナ」が歌ってヒットしたデュエット、「セクシー・イタリア歌謡」です。ミーナは色々なタイプの男性と歌っていて中年男版、悪ブリ男版等を楽しめる。この後、フランスで「ダリダとアラン・ドロン」も一緒に歌っているがイタリアン・カップルの中年版には負けると思う。「奥村 チヨ」が超歌謡曲にアレンジし直した別物を一人で歌ったのも記憶に新しい。「ひとり寝の夜の独り言、キッス a a a ah~パローレ~パローレ~」というこれまたセクシー歌謡だ。オリジナルを忠実に日本語で歌った「細川 俊之と中村 晃子」、変ったところで「宮下 順子のレスビアン編」、そして面白いのは「 轟 悠 」が「Le`s Jours d`Amour」で歌った宝塚妖艶ヴァージョンもある。「野沢 那智と金井 克子」のファンも多い。つまり「パローレ~」はゲインズブールの「ジュテーム」と並ぶ70年代の地球規模最大のセクシー・デュエットPOPである。ザップ・ママが何故、趣味が良くて面白いかというと、何故か今時、この曲をVincent Cassel とデュエットしちゃうところで、この「パローレ」を選ぶところが素晴らしいと思う。これが出来るのは「Pink Martini 」だけ(色気ないけど)だと思っていた。勉強になる。 しかも彼女、味をしめちゃった様子でVincent と、もう1曲セクシーなデュエットをレコーディングしちゃっている訳だ。普通は1枚のアルバムに1曲にするよな!!!女盛りなんだろうなぁ、、、。ちなみに、もう一人ゲスト、G・Loveとのデュェットもあって、これも良いです。 今が旬?
(パローレは2009年度版のアレンジで日本でもデュオが流行るんじゃないだろうか?)
(パローレは2009年度版のアレンジで日本でもデュオが流行るんじゃないだろうか?)
by koyonagamura
| 2009-05-27 09:11
| 09年CD (R~Z)