BILL CALLAHAN
SMOGからビル・キャラハンに名義変更してから2年振り、第2作目のアルバム。ジァンナ・ニューサムと共に来日もしたので、彼の名も徐々に知名度が上がっているのか?日本先行発売です。1966年生まれ、シカゴのレーベル「DRUG CITY」の看板アーティスト。20年も活動し続けてきた彼のこと、音楽理論もテクも完璧に確立しておりまして、前作同様のサッド・コアを聴かせてくれます。ホーンとブラスを大胆に取り入れたとか、シカゴからオースティンに拠点を移したとか、言われておりますが、基本的には全然、変わってないジャン!という1枚。実は、僕が彼のアルバムを買ってしまうのは「往年のケヴィン・エアーズを思い出すような声と雰囲気」が好きだったからなんですが、今となってはビル・キャラハンは一人の個性的なアーティストとして僕の頭の中に刻まれております。それにしても、最初から最後まで渋い。反復するリズム、メロディ・パターンと、けっして大げさになることのない低音のヴォーカルは一種の「禅」です。都会の雑踏で仕事をしていると、年に何回かは、お寺に行ったり、山に行ったり、海を見たり、そんな時間が大切になります。音楽を聴いていても同じことで、たまにビル・キャラハンの歌を聴くと、気が休まります。 その為だけに、このオヤジの歌を聴いているわけでもないと思うんだが、、、?
by koyonagamura
| 2009-04-10 08:01
| 09年CD (A~I)