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SHONAN BEACH FM -NAGAMURA KOYO 長村光洋

湘南カチート 水曜23時 JUKEBOX 金曜17時 N盤アワー 月曜23時 のブログです。
sayonara JUKEBOX
ビーチFM 今日の日記 14年 6月から

50年代ジュークボックスが輝いていた頃のロックン・ロールを思う存分聴く番組「湘南ジュークボックス」が終了しました。今の世の中はあたかもビートルズが若者の文化を変えたような歴史を演出していますが、一部には認めるところはあるものの、実際50年代にはお膳立てが十分に出来ていたでしょう?というのが番組のコンセプトでした。さて、この音源には「ブランズウィック、ルーレット、パイ、、」といったレーベルの再発廉価盤を使っていまして、もちろん全て輸入品でありますが大体2~3枚組で1000円前後で買うことができました。一枚あたり25曲入ってますので一曲15円位にすぎません。ダウンロードで一曲ずつ買うより遥かに安いのです。おそらく著作権が切れているのだと思いますが、2012から13年はこの手のオールディーズベスト盤が大量にリリースされました。番組の継続と共にCDも100種を超える数に達し、ざっと計算すると50曲×100=5000曲以上になりました。仮にこれがドーナツ盤だったら新たな仕事部屋を必要としたでしょう。これらの原盤は通常2000円から5000円でオークションで取引されておりますから物的価値は無いものの音源的価値は3000×5000=なんと壱阡伍佰萬円に相当いたします。しかし旨い話ばかりではありません。通常このCDには曲の解説が一切ついていないのです。番組で紹介する曲は12曲程でしたが、これを調べるのに1日かかることもありました。
つまり、著作権が切れる前の2012年だったらば、そして労働コストをふまえると「湘南ジュークボックス」は途方も無く贅沢な番組であったわけであります。今から考えれば2013年にラジオ局が制作すべき、まさしく旬なグッド・タイミングな企画でした。残念ながら終了してしまいましたが音源や資料は大切に保管しておりますので、いつの日かまた、このアーカイヴを湘南の海に向けて流してみたい、そう思う今日この頃であります。
# by koyonagamura | 2014-06-30 13:03 | ビーチFM今日の日記2012~
ポール 
ビーチFM 今日の日記 2014年5月

body 楽しみにしていたポール・マッカートニーのコンサートが延期されまして大変残念な思いをしております。晴れわたった青空の下、開演を待ち望む数万の観客にスピーカーから延期のお知らせが流れた時はある意味コンサート以上に劇的な瞬間であったと思います。しかし、さすが日本と申しますか、落胆して肩を落としたりポールの病状を気遣う人はいても、抗議する人や激怒する方々は見かけませんでした。私も彼の回復を祈るのみでございます。さて当日、国立競技場に詰め掛けたオジさんオバさん達のその後の対処の仕方を見ておりますと一人一人の性格が出て面白いのです。一番多いのが「やけ酒」を飲んだ方、そしてお酒を飲まなくても「やけ喰い」してしまったオバさん。40年いや50年ぶ りに帰ってくるはずだった青春の1日が逃げてしまったのですからお気持ちは察します。次に即座に気持ちを切り替えて映画を観に行った人、このタイプのオジさんは会社に勤めていても特にストレスを溜め込むこともなくスムーズに社会人生活を送った人々です。私たちの場合はビルボードに電話してセルジオ・メンデスの席を確保しタクシーで跳んで行きましたが、これは一言で言えば仕事よりも遊びが好きだったオジさんで、FMの尾前さんの場合、その前に千駄ヶ谷のホープ軒でラーメンまで食べてましたから、こういうのをお調子者のオッサンというのだと思います。最後に、一人で家に帰って昔のビートルズのレコードを聴いて涙を流していた方は誠に真のファンであります。こんな方が日本の経済を支えて きたのではないでしょうか?
払い戻しにつきましても、即座に換金するしっかり者と延期再公演のスケジュールを勝手にシュミレーションしだす者、チケットを記念にとっておくお宝鑑定団、世の中にはいろいろな人がいるもんです。結局、武道館のチケットを10万円で買ったリッチな人が一番得をするのではないか?金持ちほど得をする、この世の中のお決まりのパターンではありませんか? オークションに出ている武道館チケットの値段も面白くなってまいりました。中止になったら原価ですから売り買い共に難しい。こういうのに熱くなる相場師オジさんもおります。
半年前に一回観たものの、こうなるとどうしても観たくなるのが人間の性、是非、延期公演を実現させて頂きたいものです。その前にポールの御 回復を祈願いたします。
# by koyonagamura | 2014-05-26 13:01 | ビーチFM今日の日記2012~
ローマ  ビーチFM 今日の日記から

この春先は幼なじみのテンペラ画家の友人とローマへ行って参りました。絵画は日本に運ぶことができますが、教会の天井画、壁画、彫刻は無理です。今回はできるだけ教会や旧貴族の館を訪れました。今まで何度も来た場所ですが、頑固な画家の説明やら御意見を聴きながら鑑賞しますと違った見方ができるものです。さて、一週間以上も友人と寝起きを共にしていますと、日本では気づかなかったことが分かります。彼は朝昼晩と決まった時間に手のひら一握りの持病の薬を飲んでました。夕方になると足が痛むようで大好きな芸術鑑賞も困難になります。せっかくローマまで来て夕食を抜かすこともあります。銀座で待ち合わせて飯を喰ったり飲んだりするのとは勝手が違うようで、こんなに病気だっ たんだと初めて理解しました。旅行中、段々と「俺は介護人か?」と思うようになりましたが、これも人生です。それどころか今度はイタリア人の友人も突然急病にかかり入院してしまいました。翌日から毎日お見舞いに行くことになり、教会では彼の回復をお祈りしなければならないので美術鑑賞どころではなくなりました。ちょっと疲れた感じでローマから日本に帰ると中学時代からの友人から、自動車に轢かれて会社に行ってない、とのメールが届きました、、、。昔から私は自分の身の周りに起こる様々な現象について何かの真意や教訓を求めて参りました。しかし自分もふくめ50歳を過ぎて人間が老いて衰弱していくことについて、ミケランジェロやラファエロの描いた教会の天井画は未だに何も教 えてくれません。私が感じることは、その絵がただただ限りなく美しいということだけなのです。
# by koyonagamura | 2014-04-22 12:55 | ビーチFM今日の日記2012~
チェコに行って参りました。
チェコのプラハに行って参りました。ヨーロッパの中で大戦による破壊を免れてきた街はローマ、ゴシック、バロック、そしてアール・ヌーヴォーに至るまで多くの歴史的建築物に囲まれ、所々でタイムスリップした気分を味わえます。私の感覚では高齢者向けリアルなディズニーランドといったところでしょうか?ラジオ局のHPなのでここでは音楽の話をいたします。スメタナ、ドヴォルジャーク等の長い間抑圧されてきたスラヴ民族のクラシック音楽は今も国民から愛され、特にスメタナの「我が祖国」は民族の独立を記念する曲としてプラハ春の音楽祭においてオープニングに演奏されます。街と人とそして音楽が一致した時にその旋律は輝きを増し、私のようなクラシックに疎いもの でも思わず涙を流してしまう程です。街は毎夜クラシックのコンサートが開かれ街頭はチケット売りで溢れます。これほどクラシックが商売になる処は見たことがありませんでした。また、プラハはモーツアルトの「フィガロの結婚」 を最初にブレイクさせた都市であり、引き続き「ドン・ジョヴァンニ」を初演したことから彼の人気が高く、あの有名な人形劇にも「ドン・ジョヴァンニ」が演目にいれられます。人形劇はスラブ民族が抑圧されていた時代に唯一チェコ語を使うことが許された文化継承物で今でも愛され多くの劇場にて演じられております。FMでスターライトクルージンをやっていた時に60年代の女性歌手マルタ・クビショヴァーの歌をよく流しました。彼女は「プラハの春」の時代、歌うことで政府に反抗したあげく1989年の「ビロード革命」で30万の民衆の前に立つまで20年間歌うことを禁じられた歌手です。現在もプラハには60年代のポップス、ロック、フォークの雰囲気が残されている気がします。食堂やカフェでかかる音楽も なんとなく懐かしのアメリカンでした。2001年のチェコ映画「プラハ!(反逆者たち)」もこの時代を背景にしており劇中にはペトゥラ・クラークの「ダウンタウン」やナンシー・シナトラの「シュガータウンは恋の街」が使われていました。反骨精神の塊のような歴史を生きてきたこの街の人達は一見、無愛想である感もあります。いちいち口に出していたらやりきれない程の苦い経験だったでしょう。しかし、その歴史と文化に、そしてヴルタヴァ川の夜明けの光に恋をした日本のおじさんでありました
# by koyonagamura | 2014-03-05 14:20 | ビーチFM今日の日記2012~
ハンガリーに行って参りました。
この冬はハンガリーを訪れました。東欧は寒いという評判だったのでユニクロでヒートテックのももひきを大量に買い込みましたが、幸い天気に恵まれ快適に過ごせました。宿泊したボスコロホテルは今まで滞在したどのホテルよりも豪華で、パリやニューヨークのホテルが貧弱に感じます。しかも値段はパリの3分の1程度です。ここのカフェは歴史的建築物に指定されています。この世のものとは思えない気品溢れる内装で、あまりのゴージャスさに緊張して味が分からなくなる程です。本当は必要じゃないけど必ずジャケットを身につけて食事しましたが、鏡に映る姿はまさしく「豚に真珠」 で旅行に来て猜疑心に悩まされてどうする?と自分を励ました次第です。この建物は共産主義政権下で倉庫として使われていたそうで、当時の話を聞くと背筋がゾッといたします。
さて、音楽の話ですが、ブダペストにはオペラ、バレェ、ミュージカルと意外と多くの劇場があり旅行者を飽きさせません。ミュージカルでは「メリーポピンズ」なんて懐古趣味のオヤジが涙を流す演目も予定されておりました。私が一番感心したのはチケットが安いことです。「カルメン」を見たときはステージ前方席が2000円だったし、オペラ座の「クルミ割り人形」も20ユーロ位、一桁間違えてんじゃないかと驚きました。とは言え決してカジァルではなく、一番小汚いのは旅行者である私たちでした。この街には市民の手の届く所に劇場があり、扉が開かれています。そして劇場があるから音楽家も育ちます。カルメンでは素晴らしいソプラノを聴かせる地元のPolina Pasztircsak がミカエラを演じました。休憩時間に隣のハンガリーの伯父さんが「彼女は才能があるだろう。今、イタリアから招待を受けていて向こうでも歌うんだよ。」と自慢げに教えてくれました。こんな金の卵も、2000円でオペラが見れる、そんなハンガリーの文化から育つものなのです。劇場が終わったらレストランでトカイワインをスプーンで味わいながらジプシー音楽を聴く余興もあります。また一つ人生の楽しみが増えた、そんなハンガリーの旅でした。
# by koyonagamura | 2014-01-21 14:40 | ビーチFM今日の日記2012~


by koyonagamura
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